注目の裁判父子関係の取り消し

東京都荒川区の行政書士、荒原です。

今日は先日判決が出た父子関係取り消しの訴えについて。

無題 (14)(写真は親子の写真ですが、季節感がなくてすいません)

 

地方裁判所、高等裁判所では取り消しの判決が出ました。

しかし、最高裁判所に控訴され、争われていました。

その結果、最高裁判所は、

父子関係は民法の規定通りに、

血のつながりよりも戸籍を重視し、今までの父子の関係こそ尊重され、父子関係の安定が必要とし、訴えを棄却しました。

個人的な見解としては、戸籍というよりも今までの生活を重視することで、子供の気持ちや将来の事を重視、父子であるとしたのではないかと思います。

 

 

そもそも、父子関係の取り消しの訴えとは何か?

そして父子関係の取り消しはどんな影響があり、行われるのか?

 

 

父子関係取り消しの訴えは

嫡出子として出生届が出されたか、または認知された後に行われます。

つまり一度、子として認められた場合に起きるもので、

その後に子の父ということを取り消すのです。

ちなみに母親の場合には、自分の子を産んだという事実から、認知も必要なく、

また母子関係の取り消しもできません。

(出生届の前に子供と離れる理由があり、子に戸籍上の母親がいない場合には認知や母子関係の確認で母であると認めるなどはできます。)

 

 

影響はまず、戸籍が変わります。

つまり、戸籍に書いている父親の欄が空欄になります。

それと共に、相続権もなくなります。

なので、婚外子と呼ばれる婚姻していない間の男女の子について、

認知を取り消しのために、相続人の家族がたまに訴えを起こします。

そうすることで、相続権をはく奪するという事が行われます。

 

 

今回の場合には奥様が、婚姻中にご主人と別の男性の間に子供を作ったが、

ご主人の子として、出生届を出しました。

その後にその男性の子であるとして、ご主人に対して父子関係取り消しの訴えを起こしました。

なぜこのようなことをするのか?

理由は奥様が本当の父親と結婚した場合には、

お子さんは元のご主人であった男性の子であるので、養子縁組をしなければ、本当の父親は子になれない。

そして戸籍には養子縁組をしようとも、父親の欄に元のご主人の名前が書かれます。

それが子の成長において問題なると考えたか、そうであることが嫌なほどご主人が嫌いなのかという事でしょう。

 

 

この問題はテレビのコメンテーターも言ってましたが、

まず子のこと、この気持ち、この成長を考える必要があります。

簡単に言うと、どちらが重いかです。

今子供がつらい気持ちを負うのが重いか?

それとも

大人になり、子供が本当の父が父ではなく、血のつながりがない男性が父なのかと悩むことが重いか?

 

 

コメンテーターは子の気持ちを考えてほしいと言い、母親を非難していましたが、

正直それは浅はかなコメントだと思います。

母親が本当に考え、子が思春期を迎えた時のことを考えたならば、

それは尊重しても良いと思います。

しかし、そうではなく自身がご主人を嫌いになったというエゴで、本当の父親を子の父であることを望んだとした。

それであれば、確かに子供の事を考えるべきだという意見が正しいと思います。

どちらであったかは分かりません。本人のみぞ知るということでしょうか。

ただ、お子様の幸せをうまくいくことを願います。

もう一つ、今回お話した父子関係の取り消しの訴えは弁護士の先生のお仕事ですので、お気と付けください。

 

 

次回は父子関係の取り消しが出たので、似たもので、

認知や嫡出子として承認する前に、父子関係がない事を妻に認めさせる訴えについてです。

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