遺言書は日付が新しい物が絶対に有効?

東京都荒川区の行政書士、荒原です。
今日は遺言書について、少しお話します。

 

最近は相続や遺言書に関するテレビ番組が増えてきたことにお気づきでしょうか?

それはなぜか??

まぁ、複数の理由がございます。

一つは相続や遺言書などのご自身の死について考えること・話すことがタブーでなくなり。

皆さん色々と考えて、対策を取ることにご興味をお持ちであるという事です。

実に素晴らしい事です。

そこには戦前のような家督相続という長男が必ず相続するという考えがなくなり、

家族関係が複雑に、またバラバラになりつつあるという問題もあるのですが・・・

 

 

でも死ぬ時を考えることは悪い事ではありません。

いずれ来る死という事実に向き合い、今をよい時間にできるというメリットもあります。

その中心がエンディングノートと言えます。

 

 

少しずれてしまいましたが、

最近テレビで相続が騒がれているのは来年度に相続税法の改正があるからです。

ご存知の方もいらっしゃるかと思いますが、

控除額、つまり亡くなった方の財産総額がいくらまでなら、税金を支払わなくていいかという額です。

この控除額が今までの6割に変更になります。

このため、今までよりも多くの方が税金の対象になる可能性があるため、

現在、こんなに盛んにテレビで取り扱われています。

 

 

ここまでは、テレビや雑誌などで知っている方も多くいあるかと思います。

ただ、遺言書は先日のテレビ番組で新しい方が有効であるという事が話されていました。

少し、勘違いしやすいような取り上げ方だったので、

その点に関して今回はお話します。

 

 

それは日付の新しい遺言書が有効なのは

あくまで、食い違う部分のみだという事です。

それなら、問題ないじゃないかと考えておられませんか?

同じ部分はそのまま、新しい日付の遺言書に書かれているから、新しい遺言書の内容がそのまま有効になる。

実はそう簡単ではないです。

なぜなら、新しい日付の遺言書に書き忘れたことがあった場合が煩わしいのです。

どういうことか?

 

(例1)

日付が平成26年3月8日の遺言書には「○○銀行にある預金1000万を子Aに相続させる。」と書いている。
日付が平成26年4月30日の遺言書には「○○銀行にある預金1000万を子Bに相続させる。」と書かれている場合

この場合にはそのまま新しい遺言書が有効になります。

 

しかし
(例2)

日付が平成26年3月8日の遺言書には「○○銀行にある預金1000万と△△銀行にある預金500万は子Aに相続させる。」と書いている。
日付が平成26年4月30日の遺言書には「○○銀行にある預金1000万を子Bに相続させる。」とだけ書かれている場合

この場合には○○銀行の預金1000万に関しては4月30日に書かれた遺言書が有効で子Bが相続します。

それに対して△△銀行の預金500万に関しては3月8日に書かれた遺言書が有効になります。
(4月30日の遺言書には書かれていないためです。)

 

 

このように書かれていない事は日付が次に新しい遺言書の内容が有効になるという事です。

書き忘れがあると、二つの遺言書を参考にし、検認を受けないと相続作業ができなくなります。

これは大変です。

ですから、新たに遺言書を書く場合には前回書いた遺言書を見て書き直さないと、

例2のようなケースになります。

 

 

でも、何度も書き直そうとする場合には、前回の遺言書をどこに置いたか忘れたという場合はありませんか?

どうしても、亡くなる前に家族に見られたくないという思いもあり、見つかりにくい場所に置くのが、よくあります。

でもそうすると例2のケースはよく出てしまうのです。

そこで、エンディングノートを付けておくのです。

遺言書の場所を書いておけば、

書き直すときはもちろん、亡くなった時にも自身の遺言書の場所が見つけられるというメリットがあります。

また日記のように見せておけば、エンディングノートを亡くなるまで見られることもありません。

 

 

以上簡単ではありますが、

遺言書の日付についてです。

ご参考になれば、嬉しい限りです。

もし細かく聞きたいという事があれば、何なりとお聞きください。

初回のご相談は無料です。

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